4月29日 (木)  京都北山杉 念珠

京都北山杉
京都市北区中川を中心とした北山林業地域は古くから朝廷や寺院の所領として営まれ、木材や薪炭、松明などを納めていました。
しかし、木材を流して運べる広い川が無く 大きな木を運び出すのは困難な場所でした。
いっぽう都まで歩いて往復できる立地であり 人力でも運べる小さな木に付加価値を付けるという考えになったそうです。

北山杉は室町時代 1400年頃からつくり始められたと言われ、北山杉の皮をむき 加工して作られる北山丸太は千利休によって完成された「茶の湯」文化を支える茶室や数寄屋建築用材として
頻繁に用いられるようになり、今まで600年の歴史を刻んでいます。

代表的な建築には 桂離宮、修学院離宮、島原角谷など、

昭和時代には和室と言えば必ず床柱に北山杉が使われました。
昭和41年に「京都府の木」 平成10年 「京都府伝統工芸品」に指定され京都人の誇りとなっています。

北山杉の特徴
真円でまっすぐ
年輪が緻密で材質が硬い
枝の跡 節がない
上下で太さが変わらない

このような銘木が、現代の日本人住宅環境と距離が出来てしまい是非とも北山杉の技術を知っていただきたい思いでお念珠としてご紹介をさせていただきます。

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